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修学旅行の行き先は当日まで非公開――。 違和感を抱えたまま到着した終点の駅には、人の気配がなかった。 そしてそこに現れたのは、同時刻に到着した別の高校の生徒たち。 そして鳴り響く無機質なアナウンス。 『ようこそ、選抜区域へ。』 それは旅行ではなく、“選別”の始まりだった。 冷静な担任、沈黙する教師陣。 逃げ場のない閉鎖空間で、二校の生徒たちはあるゲームへの参加を強制される。 生き残るために必要なのは、力か、知略か、それとも裏切りか。 これは、旗を掲げる者を決める物語。
副キャプテンになった私は、もっと強くなりたいと思うようになっていた。 そんなある日、顧問の先生から選抜強化練習への参加を告げられる。 他校の選手も集まった四十二人。 そこから選ばれるのは、たった十二人。 いつもの部活とは違う空気。 響く声、鋭いスパイク音、選ばれたいという気迫。 仲間ではなく、ライバル。 埋もれたくない。 負けたくない。 そう思えば思うほど、焦りだけが大きくなっていった。