あらすじ
社会という巨大なシステムに理不尽にすり潰され、命を落とした情報生物学者の男。
彼が目を覚ましたのは、弱肉強食が支配する狂った森の中。しかも、かつて自分を処刑した「アリの群れ」から切り捨てられた、最弱で餓死寸前のコロニーの底辺だった。
わずか数匹の刃こぼれした働きアリと、壊れた女王。明日の生存すら絶望的な状況の中、男はかつての人間としての自我と知恵を総動員し、自らが群れの「基幹システム」となって反撃を開始する。
※本作品はカクヨムにも掲載しています
武器は、環境を解析する圧倒的な演算能力と、食った獲物のDNAを読み込み自らの設計図(コード)を上書きする『遺伝子泥棒』のバグシステム。
ナメクジの肉で飢えを凌ぎ、強者の装甲を奪い取り、最弱の群れを理外の重装甲部隊へと進化させていく。
「俺はもう、誰のルールにも従わない。誰のシステムにも組み込まれない」
これは、システムから切り捨てられた男が、冷徹な王としてすべての生態系を蹂躙し、最強の国(ゼノミルメス)を構築するまでの狂気の生存戦略。