あらすじ
再開発が決まり、解体を待つだけの老朽都市。
そこに住んでいるというだけで、「いらない人間」扱いされる日々。
二十歳の青年・主人公も、その一人だった。
ある日、街で起きた予定外の事故。
逃げても誰も責めない状況で、彼はなぜかその場に残ってしまう。
――その瞬間、街が応えた。
地盤沈下は止まり、崩れるはずの建物は耐え、
この街は“生きている”としか思えない反応を見せる。
知らなかった。
自分の住んでいる街が、巨大兵器だなんて。
これは、
「いらない」と切り捨てられた街と人間が、
世界から無視できない存在になっていく物語。
街を動かす代償は、少しずつ、確実に奪われていく――。