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仙台の地下駐車場で、鹿が立っていたという。 二本足で。 しかも、顔が女に見えたらしい。 その噂を聞いた数日後、祖父が死んだ。 遺品の猟銃と、黒い手帳。 そこには、同じ言葉が何度も書かれていた。 ――山神は撃つな。 やがて仙台の街で、鹿の怪異が増え始める。 そして手帳の最後のページには、こう書かれていた。 ――次の婿 孫 山の神は女で、嫉妬深い。 そして、一度決めた婿は―― 離さない。 東北の山の伝承を下敷きにした、現代民俗ホラー。