あらすじ
竜と人が争い続ける白銀の王国アルシエル。
治癒士リヴィア・スノウレイは、空槍騎士を父に持つ貴族の娘として生まれた。
本当は槍を握り、戦場に立つことに憧れていた。
けれど母の最期の願いにより、彼女は“癒す側”として生きる道を選ばされる。
命を削って他者を救う治癒の力。
それは尊い行為であると同時に、静かに人を壊していくものだった。
やがてリヴィアは、自分が「誰かのために生き続ける役割」そのものになっていたことに気づかないまま、
蒼天戦域――竜と人の境界線へと送られる。
これは、
“自己犠牲を美徳としきれない女性”が、
壊れたまま生き残り、
それでも「自分の人生を選び直す」までの物語。