あらすじ
シンガポールに交換留学生としてやってきた神戸の華僑令嬢である紅蘭は、現地の華僑である完顔夕華の邸宅へホームステイさせてもらう事になり、紅蘭と夕華の二人はルームメイトとして親交を深めあう。
だがある日の早朝に紅蘭が客室で寝惚けた事がキッカケで、夕華は紅蘭の留学が彼女の祖母の思惑に基づく独特な物だった事を知り大いに驚くものだった。
しかし紅蘭は祖母の意向に不満を述べるどころか、むしろ感謝しているのだという。
それは後に春秋五覇の一人となる晋の文公がまだ亡命貴族の重耳だった頃の逸話から学んだ、謙虚な心構えによる物だった。
(この作品は、しいな ここみ様御主催の「朝起きたら企画」と公式企画「秋の文芸展2025」の参加作品で御座います。)