あらすじ
異世界転移した柔道部、逃げた先輩と裏切りの美少女。
高校柔道部に所属する三人の男たちは、真夏の夜、湿った柔道場で汗を流していた。
主人公の鈴木は、普段は威勢のいい頼れる先輩だが、本質は土壇場で仲間を見捨てる小心者。「お前さ、木村さ」が口癖だ。
彼の後輩、木村は、礼儀正しく誰に対しても敬語を崩さない常識人。「先輩!!なにやってんすか!まずいですよまずいですよ」が口癖のツッコミ役。
そして、彼らを指導する大先輩、三浦は、威厳はないがお調子者で場を茶化すムードメーカー。「そうだよ(便乗)」を連発する。
そんな彼らが、稽古中に突如として柔道場を包んだあり得ないほどの青白い光に飲み込まれ、気が付くと、見たこともない**常夜の異世界『残光界』**の森に立たされていた。彼らの身に着けているのは、汗まみれの柔道着だけ。
戸惑う三人の前に現れたのは、人々の後悔から生まれた魔物『残滓』、その下級種であるゴブリンだった。
「この野郎!」
鈴木は、柔道部員としての意地と虚勢でゴブリンに啖呵を切るが、その醜悪な姿に戦慄し、すぐに威勢を失う。
「逃げろォオオオ!!」
彼は「お前さ、木村さ」と仲間を置き去りにし、全速力で逃走。残された木村は「先輩!!なにやってんすか!」、三浦は「ひどいぜ鈴木!そうだよ(便乗)」と叫ぶが、鈴木は振り返らない。
しかし、その逃走の最中、鈴木の身に異変が起きる。極度の恐怖がトリガーとなり、彼は絶世の美少女へと変身してしまうのだった。
普段は頼れるがピンチで裏切る柔道部員・鈴木と、裏切りの果てに美少女に変身した彼を、道着姿のまま追いかける二人の先輩。