あらすじ
神が人類に与えた『魔法』という名の配当が、ついに停止した。
エネルギーが枯渇し、凍える民衆。そんな中、婚約破棄され追放された元公爵令嬢アイリスだけが、世界の『真の負債』に気づいていた。
彼女が始めたのは、祈りではなく『融資』。
「神に祈っても明日のパンは届きません。ですが、私の銀行と契約すれば、暖かい石炭と蒸気の未来を約束いたしましょう」
聖国の教義をロジックで粉砕し、帝国の総裁レナードと危険な合併交渉(ランデブー)を交わす。
魔法を失った世界の残骸を、一クローナの端金で買い叩く——。
冷徹なる銀行家、アイリスによる終末の経営戦略、開幕。