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感情は、時々“蟲”になる。 旅鍼師の少年・わらびは、 人の腹に棲む“内蟲”を見ることができた。 飢え。 孤独。 怒り。 流れを失った感情は、 やがて“化(ケ)”となって人を蝕む。 白い主蟲「よしろ」と共に旅をするわらびは、 感情を喰う蟲と、 感情を消そうとする者達に出会っていく。 これは、 感情を「治す」のではなく、 「流す」ための物語。 雨と灸火と腹の虫が巡る、 和風感情医術幻想譚。