あらすじ
今日で閉店するという、どこにでもありそうな小さなバー。
ただ一つ違うのは——この店には「注文へのこだわりが異常に強い客」しか来ないことだった。
AK-47を抱えた男は、分子レベルの調和を要求するイチゴオーレを。
筋肉の塊のような男は、タンパク質の生死にこだわるバナナプロテインを。
そして、彼らを一言で黙らせる“アクジョ様”。
常識も物理法則も軽々と踏み越える注文を前に、
バーテンダーは今日も黙ってメモを取る。
なぜこの店は閉店するのか。
理由は知らない。
そして、知ろうとした人間から先に、姿を消す。
勢いと温度感、そして致命的なこだわりのギャップでお届けする、
理屈っぽくて少し危険な短編バーコメディ。