あらすじ
強くなってやる。姉に追放されるくらいに。
転生バグで幼女になった姉を前に、俺は誓う。
鉄骨事故に巻き込まれた俺を待っていたのは、ワンオペ業務に疲れた『縁の女神』だった。
労働協約だとか残業時間だとかで急かす女神に、俺は無理やり異世界へと飛ばされてしまう。
ロクなスキルも武器も与えられずに、だ。
ただ、一つだけ願いが叶った。女神は縁結びの力を使い、俺を姉のいる異世界に旅立たせてくれた。
俺は前世で姉を頼りに生きてきた。姉ちゃんは、母ちゃんが亡くなってから、ずっと家族を支えてくれた。
そんな頼れる姉ちゃんさえいれば、どんな世界だって生きていける。
たとえ魔法が飛び交い、モンスターがうじゃうじゃいるような世界であっても。
しかし、転生のバグにより状況は一転した。
異世界の森に降り立った俺を待っていたのは、年下の幼女になってしまった姉だった。
優しかったはずの姉が、まるで仲良かった記憶を失ったかのように俺を突き放す。
それでも森サバイバルの現実は待ってくれない。
ここを脱出して、姉とともに異世界を生き抜くんだ。
これは関係性が逆転した姉弟のドタバタ劇。
甘えん坊な弟が、過保護な姉に追放されることを願うに至る物語。
そして待つのは共依存の終わりと、それでも残る「家族か何か」を探す2人の物語。