あらすじ
闇属性の魔力を持ちながら、唯一〝完全治癒〟を行える聖女ルミア。
しかし王宮では「不吉」「落ちこぼれ」と蔑まれ、過酷な治療業務を押しつけられる日々を送っていた。
そんなある日、最強の英雄ミラ・アルドゥインにその力を見抜かれ、こう告げられる。
――「この国はもうすぐ滅ぶ。アンタは使い潰される前に逃げろ」
しかし時すでに遅く、ルミアは王宮から理不尽な〝国外追放〟を言い渡されてしまう。
だがそれは絶望ではなく、思いがけない〝救い〟だった。
──「追放なら話は早い。おれと一緒に来い、ルミア。生き延びるぞ」
こうしてルミアは、英雄率いる傭兵団とともに王国から脱出。
敗北目前の戦争、闇を忌避する世界、そしてルミアを狙う異国アンゲルス連邦共和国──、
逃亡先で待っていたのは、誰も知らない〝本当の世界の姿〟だった。
自分を捨てた国を背に、ルミアは初めて自分自身のために生き始める。