あらすじ
2040年、日本は国民投票で移民受け入れ拡大を否決した。
反対52.3%、賛成47.7%――わずかな差が、国の未来を決めた。
10年後。過労で倒れたIT技術者・ハルカは、故郷の限界集落へ帰郷する。
そこで出会ったベトナム人技能実習生のリエンは、来年、帰国しなければならない。
村の女性・美咲はリエンを愛していた。リエンも美咲を愛していた。
でも、二人には未来がない。
「もし、あの投票が違う結果だったら」
完璧な選択など、ない。どんな選択をしても、誰かが犠牲になる。
でも、選んだ道で、幸せを見つけることはできる――
52.3%の重み。一票の重み。
選ばれなかった未来を背負って生きる人々の、静かな祈りの物語。
※この作品は、移民問題、技能実習生制度、地方消滅などの社会問題を扱った、シリアスなヒューマンドラマです。政治的な立場を主張するものではなく、「選択の重み」と「不完全な中での幸せ」をテーマにしています。