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(いずれ、この土地は悪魔の地と呼ばれるだろう──) 戦いによって焼けた魔界のある一角で、ひどく重い身体を疎ましく思いながら、ラウラは蜥蜴(省エネモード)になった。 そうして、魔力が回復するまでの間、蜥蜴として生き残ることを考えていた矢先、人間界に召喚された。 ハイドィル王国一の教育機関である、ハイディーン学園の魔法学科にて、とある少年に使い魔として召喚されたのだ。 「何故ただの蜥蜴が使い魔召喚されるんだ!」 怒鳴る(悲鳴を上げる?)教師を余所に、少年は笑った。 「よろしく、蜥蜴さん。俺は、ルドヴィーコ。ジーノって呼んでくれ」 物言わぬ蜥蜴に挨拶する少年と、蜥蜴になって生きる少女は、やがて最高の相棒になっていく。……はずである。 ◆第四回ネット小説大賞受賞→16.12.9 宝島社様より書籍発売(第1章学園編/大幅加筆版)
宮廷闘争というものはどこの王国でもあるものだ。トールカッハ王国でもまた正妃の子である第一王子マンフレッドと、側妃の子である第二王子スティーヴンの王太子の座を巡る争いが激化していた。王位継承権ではマンフレッドが上だが、スティーヴンは評判のいい王子だったから。対するマンフレッドは怖い王子だと恐れられていた。 「こりゃまた露骨なのを送り込んできましたね」 新しくマンフレッド王子付きとなった侍女コーリーはスティーヴンの母方の親族で、しかも直前までスティーヴン付きの侍女だったのだ。この侍女はスティーヴンのスパイだと、マンフレッドは考えたが?