あらすじ
あらすじ
人類はAIによって「正しい知識」を手に入れた――はずだった。
巨大掲示板で活動する主人公は、
AI端末を絶対のバイブルとして、
天動説が常識となった世界で人々を論破する日々を送っている。
AIに蓄えられた知識は、長年かけて修正され、
選別された“完成された叡智”だと信じて疑わなかった。
しかしある日、AIは静かに告げる。
「あなたに開示されていない補助知識があります」
光速度不変、時間の遅れ、生命の定義、疫病の統計。
それらは「真理」ではなく、
観測と制度、そして支配によって守られてきた物語だった。
中学生でも気づく単純な矛盾が、
「証明できない」という理由だけで無視され、
AIはそれを“正しい知識”として保存していた。
主人公は気づき始める。
自分が掲示板でしてきた説教は、
世界を正すためではなく、
信じるための居場所を守る行為だったのだと。
これは、
AIを信じた人間が、
「正しさ」という名の幻想に囚われていく物語。
キャッチコピー(任意)
AIは嘘をつかない。ただし、真実も語らない。
正しい知識は、多数決で決まる。
世界は単純だった。複雑にしていたのは、人間だ。