あらすじ
妹夫婦が死んだ。
残されたのは受験間近の高校三年生の男の子と、中学二年生の女の子。
自身の親含む親戚一同はクズばかり。そんなヤツらに子供たちを任せるわけにはいかない。
「というわけで、結婚したばかりだが離婚しよう」
「ふざけんな。こちらとら片想い十年抱えてやっと結婚したんだぞ。子供を引き取る程度で離婚してたまるか。
残りの人生、アンタと添い遂げると決めたんだ。俺にも背負わせろ」
「光一……! お前、十年も私を好きだったのか……!!」
「感動するとこそこじゃねーし、現在進行形なんだわ」
結婚して三ヶ月。二人の生活に慣れ始めたところに、突如現れた新しい因子。
伯母として何度も会っている私はともかく、夫とは上手く行くだろうかと気を揉んでいたが、夫のコミュ力が高いおかげですんなりと馴染んだ。
そうして二人とも学校に慣れてきて、私たちも家族として形になってきた頃。
「お母さん。お兄ちゃんがギャルに告白されたんだって」
「……なんて???」
この話をきっかけに、聞けば聞くほど出てくる息子のエピソードに、私は頭を抱え、夫は腹を抱えて笑った。
私の息子、なろう主人公というやつなのかもしれない。