あらすじ
冬の夜、雪の中でミオが出会ったのは、耳の先を銀色に光らせる小さな雪うさぎ。
その子は「今夜は星が落ちるよ」と言って、ふんわり光る星ひろい袋を見せてくれる。
街灯の下、凍った水たまり、神社の鈴の下――
「ちりん」という音をたよりに、ふたりは雪の上に落ちた星を集めていく。
拾った星は袋の中で光り、みかんやストーブみたいな“あったかい匂い”が広がった。
けれど、灰色の雲がやって来ると、星はしぼんで消えそうに……。
雪うさぎが教えてくれたのは、星の秘密――
きらきらは拾うだけじゃ続かない。だれかに分けて、心をあったかくすると増えるということ。
ミオが町の人や小鳥に星の光を届けた夜、雲は薄れ、雪の上には「星の道」ができる。
夜明け、雪うさぎは雪に帰っていくけれど、ミオのポケットには小さな星が残って――。
冬のきらきらをめぐる、やさしい“星ひろい”の物語。