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深海で目覚めた“私”は、強い空腹に導かれるように、淡く光る花のようなものへ近づいてしまう。 それが危険だと判断する前に、身体は抗えない流れに預けられ、内側へと引き込まれた。 気づけば、思考はほどけ、時間の感覚も曖昧になり、空腹だけが消えている。 何度記憶をなぞっても、理由は分からない。 ただ一つ確かなのは、私はもう“外”にはいない、ということだった。 深海を舞台にした、感覚と存在の短編。