あらすじ
王城の夜会で、伯爵令嬢リオナは王太子から一方的に婚約破棄を宣言され、笑い者にされる。
理由はただ一つ。
彼女の魔法が「役に立たない」と判断されたからだった。
だが、その魔法は《電子レンジ魔法》。
火を使わず、焦がさず、冷めた料理を中まで均一に温め直す――地味だが、確実な力。
行き場を失ったはずのリオナが辿り着いたのは、王城の厨房。
そこで彼女の魔法は、冷え切っていた王城の食事事情を一変させる。
温かい料理に救われたのは、胃袋だけではなかった。
冷徹と噂される王弟殿下が、彼女の存在に強く惹かれていき――
「もう君なしでは、生きられない」
切り捨てた側が後悔し、
選ばれなかった令嬢が、溺愛される。
電子レンジ魔法で王城の胃袋を支配した結果、
最終的に捕まったのは、彼女のほうでした。