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失恋しても、私はいつも通り笑っていた。 誰にも気づかれないまま、過ぎていく一日のはずだった。 ――彼以外には。 無口で、何を考えているかわからないクラスメイト。 ただ一言、「どうした?」と聞かれて、 それ以上、何も踏み込まれなかった。 分かっても、壊さない。 優しさは、言葉より静かだった。 気づいてくれる人が、一人いれば。 それだけで、人はまた前を向ける。