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農業が回復した国で、 「農家」はどこへ行ったのか。 北海道の畑から、国会の会議室へ。 本作は、日本農業の構造転換を、現場で働く人々の視点から描いた長編小説である。 直営農場、企業参入、外国人労働、農業サラリーマン。 正しさの積み重ねが、いつの間にか個人農家を追い詰めていく。 制度は成功し、数字は改善する。 だが「誰のための農業か」という問いだけが、最後まで残り続ける。 政治を描きながら、思想を押しつけない。 農業を描きながら、懐旧にも逃げない。 これは、 「うまくいってしまった日本」の物語である。