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最果ての森には、悪い魔女が棲むという。 その噂は間違いだった。 千年もの間たったひとりで魔物を封じ続けてきた“魔女”と、彼女を討伐しに来た王子。 真実を知った王子は、彼女の孤独に手を伸ばす。 けれど穏やかな日々は唐突に奪われ、魔女は王子を想いながら魔物とともに眠りについた。 やがて生まれ変わった青年ユーインは、森の奥で懐かしい声を聞く。 「どうして来たの」 「……思い出したんだ」 千年の夜を越えて祈りは森に還る。 恐ろしいはずの森に、今日も優しい光が降っていた。