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人里離れた山中に、名も定かでない宗教共同体が存在する。そこでは「巫女」と呼ばれる少女が、人々の恐れと願いを受け止める器として祀られ、日々祈りの言葉を紡がされている。生まれつき視覚に障りを持つ彼女は、教えの真偽も自らの役割も判断できぬまま、血を捧げ、声を差し出す生活を強いられてきた。信仰は次第に形骸化し、共同体は救済の名のもとに歪みを深めていく。そんな閉塞の只中に、祈りを拒み、跪かぬ異質な存在が現れる。その邂逅は、少女が担わされてきた「神」と「声」の正体を、否応なく白日の下に晒していく。 かわいそうはかわいい