あらすじ
令和二年。相良ユウキは、気づいたら黄昏色の異世界にいた。
理由はわからない。
英雄でもない。選ばれた覚えもない。
ただ一つ違っていたのは、彼の内に
かつて世界を「観測」していた古き存在――イシュタムの魂が宿っていたことだ。
剣も魔法も才能はない。
だがユウキは、世界の歪みや“鳴るはずのない違和感”を感じ取ってしまう。
それは力ではなく、世界が壊れないための視点だった。
関西弁の昭和男よっしー(’89年文明のアイテムボックス)、
猫魔導士ニーヤ、跳躍獣リンク、白鴉ブラック、礼節の乙女あーさん。
彼らは「倒さず、壊さず、行き過ぎない」戦い方を選んでいく。
合言葉は**「非致死・ほどほど」**。
敵を叩くのではなく場を整え、呪いや暴走を逆回転させる。
英雄譚ではない。
これは、世界が誤らないために置かれた一人の人間と、
その周囲に集った者たちの、静かで確かな異世界記。