あらすじ
ある日突然、俺は人の「本音」が聞こえるようになった。
優しそうな人の黒い本心、仲の良い友達の嘘、表では笑っている人の裏の感情――。
世界は、思っていたよりもずっと汚れていた。
そんな声に囲まれながら過ごす、地獄みたいな日常。
もう誰のことも信じられないと思っていた。
けれどある日、学校一の美少女・時雨の心の声だけが、他の人とは違っていた。
「ごめん。忙しいの。話しかけないで」
冷たく突き放す言葉。
だけどその心の中では――
「違うの。本当はこんなこと言いたくないのに」
「誰か、本当の私に気づいてよ」
誰にも届かない助けを求める声が響いていた。
世界の本音に絶望した俺と、本当の気持ちを隠し続ける少女。
これは、二人だけが知る「本当の声」から始まる物語。