あらすじ
日本は秋。
東京で働く社会人、31歳 秋月 穂風(あきづき ほのか)の心は疲れ切っていた。
連休に心を癒すため、久しぶりに田舎へ帰省することに。
田舎の祖母に会うことを楽しみにしていた穂風は、ふと昔の記憶を思い出す。
小学4年生の頃、祖父に教えてもらった"秘密の祠"へ行くと、オッドアイの不思議な少年が佇んでいた。
出会った瞬間、一陣の風。
その少年は、赤茶の髪を揺らしながら、オッドアイの瞳で穂風を見つめる。
話をしてみると、意外と話を聞いてくれる少年で、自らを『風の又三郎の弟』と名乗った。
"風の化身"に出会えたことを喜ぶ穂風は、毎日のように祠へと足を運んだ。
何度も何度も行く度に会う少年は、小学4年生の穂風の心を安らげてくれる。
しかし、父の転勤で生まれ育った田舎を去ることになった穂風は、最後の日、その少年と会えず田舎を去ったのだった。
『また、会えるかなぁ』
そんな思いと、疲れ切った心を抱き、故郷の地へ降り立つ穂風。
"風少年くん"とは、また会えるのだろうか……。
※別サイトにて掲載。
※文字数10,000文字以内小説
※中編(風少年視点)も検討中。