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風が吹くと材質によって様々な音を立てる吊るし飾り『風鳴子』の専門店を営む中性的な容貌の店主は、来店した二人の令嬢に風鳴子にまつわる恋物語を語る。それは風の精霊に愛された伯爵令嬢と、商家の三男が辿った波乱の運命だった。誘拐事件を精霊の力で乗り越え、身分差ゆえに駆け落ちを選んだ二人の愛が、やがてこの工芸品を世に広めたのだという。風のない店内に響く涼やかな音色が、精霊と夫妻の幸福な今を祝福する。