あらすじ
物語概要
小国・谷の国の若き女摂政・伊砂原は、「氷の女王」と呼ばれる冷徹な統治者。大国・東院の脅威から国を守るため、新興宗教・天法宗との同盟を決断する。
しかしそれは罠だった。法主・慈久は同盟の条件として、伊砂原自身の「身体」を要求。国と民を守るため、彼女は屈辱的な「修行」を受け入れる。
初伝、中伝、上伝——段階的な洗脳と調教により、伊砂原の心身は慈久に支配されていく。首には銀の「天環」が嵌められ、「嫌だ」と思う心は日に日に小さくなっていく。
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主要キャラクター
伊砂原(いさはら)
谷の国の摂政。20代半ば。幼少期から感情を殺して生きてきた「氷の女王」。国を守るため天法宗に身を委ねるが、心の奥では「嫌だ」と叫び続けている。玲丸への想いだけが、最後の砦となる。
慈久(じく)
天法宗の法主。40代。穏やかな笑みの下に絶対的な支配欲を隠す。伊砂原を「天母」——教団の象徴にして自らの所有物——に仕立て上げようとする。
玲丸(れいまる)
伊砂原の側近。「影結び」の誓いで主に仕える。孤児出身。主君への忠義が、やがて一人の女性への愛へと変わっていたことに気づく。第28話で慈久を討ち、命を落とす。
綾姫(あやひめ)
谷の国出身の元姫君。伊砂原への復讐心から東院に渡り、老帝の寵姫となる。老帝を殺害し、新帝・連理の皇妃に。勝者となるも心は空虚。
連理(れんり)
東院の新帝。野心家で、谷の国の併呑を狙う。