あらすじ
青野正は絶対味覚の持ち主だ。
調理師専門学校に入学した正は、秋田ハルと出会う。実習二日目、桂剥きの授業で正ほどでないにしろ、ハルの腕は確かだった。
最初はハルを敵対視していた正だが、やがてふたりは唯一無二の友人となる。
ハルの妹で拒食症のナツとともに、三人は料理に青春に忙しい。
正はただ、世界で一番美味しい料理を作りたいだけだった。
ハルも正も、自分が調理師になるのだと信じて疑わなかった――けれどハルは……?
卒業後の調理の現場の上下関係。やがてきたる震災、そしてハルとの再会。
生きるとは何か。食べるとは何か。
調理師・栄養士免許を所持する作者による食の物語。
※後半に震災描写があります。この題材を描くにあたり、細心の注意を払っております。こちらに関しては当事者として、生半可な気持ちで扱ったつもりはありません。当時を思い出す方は、3章をお読みにならずにお進み下さい。