あらすじ
旅行をした記憶が遠い昔になった。
生活に追われ、社畜に等しいサラリーマン生活が長くて潤いが無い。
某アニメを見ていて突然思い立った。
仕事ばかりしてる内に人は老いて死んじまう、何が悲しくて旅行のひとつもして来なかったのだろうか?
子供が小さい頃は温泉巡りや秩父観音霊場巡り、果ては日光まで車で行った記憶がある(イロハ坂はキツかった)。
筆者が子供の頃は小学校で校外学習だったか、遠足の延長で日光に行った記憶があるが、最近の小学校ではそう言った行事は無いようで息子の見聞を広める積もりもあって頑張ったものだ。
息子が長じるとそんな記憶も遠ざかった。
遠出をすることもめっきり減って、住み暮らす県外へ出たのがいつのことだったのかもう思い出せない。
若い頃はとんだ勘違い野郎で亭主関白と自らの我が儘を取り違えていた。
自慢じゃないが、熟年離婚なんかされたら筆者は洗濯も公共料金の支払いも何ひとつ出来ない濡れ落ち葉確定の自信がある。
数年前から結婚生活で少しも好い思いをして来なかった女房への罪滅ぼしに、指輪やアクセサリー、バッグなんかを買って贈るようになった。
御機嫌取りの積もりだったが、家内へプレゼントすると言った行為は意外と悪くない。
――――某アニメの影響もあり、その延長線上で夫婦旅行を思い付いた。
これから先の老後を迎えるにあたり、家内と共通の旅の思い出があると言うのも何か有難い気がする。
「そうだ、家内と二人で旅をしてみよう」、そう思った。
身過ぎ世過ぎで時間を切り売りしてはいても、自分に取っては家族の方が大事だ。業務の責務を果たすとは言っても、そんな責任感だけで会社に義理立てするのも馬鹿々々しい。
旅の面白さと新しい発見、ワクワクする。
某アニメでは思い立ったが吉日で宿泊予約も無いままに出掛けるのだが、年寄りに同じ真似は出来ない。入念に計画して準備も怠りなくした積もりだが、年老いた田舎者夫婦に旅のノウハウは無い。
旅先でのしくじりやドタバタする様も交えて、旅行記を掲載する気になった……私小説ではないが支障の無い範囲内でプライベートな部分にも触れていく積もりだ。
興味を持ってこれから旅に出ようとする方の一助になればと思う。
旅先の事情や店舗情報、金額などに付いては2025年当時のものなので、ネットで再確認することをお勧めする。