あらすじ
大湖アルに抱かれた豊穣の地、西の辺境領。
辺境伯家騎士団で不遇を託つ若者イアルは、主であるお館様に心酔している。
当代西の辺境伯であるお館様ジークヴァルトは『獅子伯』の二つ名を持つ異色の英傑。
或る日、イアルはそのお館様から姫君の護衛に指名される。
お館様は、姫君を自分の許へ迎えようとしていた。
何も事情を明かされぬまま、イアルは領都外れの隠れ家で姫君の護衛に就く。そして、姫君を囲んだ疑似家族のごとき共同生活が始まった。
脳筋だけどけっこう繊細なイアル。イアル以上に不遇で不憫、なのにかなり逞しい姫君。
家庭を知らない青年と少女、それに家族を喪くした人間達。
晩夏から秋へ。仮の宿での短い日々が、イアルの運命を変えて行く――
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