あらすじ
王国で「不吉」と恐れられる呪いを持つ少女エルナ。
それは――恋をした瞬間、命を失う呪いだった。
感情が高ぶれば心拍が上がり、一定値を超えれば即死。
だからエルナは決めていた。
恋はしない。愛されない。静かに生きる。
そんな彼女の護衛として任命されたのは、
無口で冷静、感情をほとんど表に出さない騎士・レオン。
「家族のふりをすれば、安全だろう」
そう合理的に判断した彼と、
“兄妹”として暮らし始めたエルナだったが――
レオンは言葉こそ少ないものの、行動があまりにも優しかった。
距離を保ち、触れず、告白しない。
それなのに、誰よりも守り、支え、離れない。
恋をしたら死ぬ。
だからこれは恋じゃないはずなのに。
静かな日常の積み重ねが、
やがて呪いさえ揺るがす「選択」へと繋がっていく――。