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婚約の前夜、王立神殿に呼び出された侯爵令嬢レイナ。 翌朝、目を覚ますと——彼女の存在は世界から「消えて」いた。 家族も友人も婚約者も、誰ひとりとして彼女を知らない。 鏡に映る自分の顔さえ、少し違って見えた。 絶望の中、彼女は唯一の手がかりを求めて王都を離れ、辺境の修道院で静かに暮らし始める。 そこで出会ったのは、かつての婚約者—— だが、彼は“彼女を知らない”青年となっていた。 それでも、レイナは信じた。 彼の笑い方も、怒り方も、指先の温度も。 「たとえ記憶を失っても、心は嘘をつけない」 運命に抗う令嬢と、記憶をなくした騎士が紡ぐ“二度目の恋”。 失われた記憶の裏に隠された禁忌の儀式と、「存在を消す魔術」の真実とは——。 愛を忘れた世界で、ただ一人を想い続ける少女の、優しくも痛切な再生の物語。
舞踏会の夜。 王太子から断罪を受け、すべてを失った悪役令嬢エリス。 誰も知らない──彼女が、王国を守る「結界の巫女」だったことを。 誰も気づかない──彼女の命が、国の魔力を繋いでいたことを。 そんな彼女を救ったのは、ただの鍛冶師。 無愛想で、ぶっきらぼうで、でも誰よりも温かい彼の手が、 崩れゆく彼女の世界をそっと繋ぎ止めた。 「──お前は、笑ってた方が似合う」 泣ける悪役令嬢譚、ここに完結。 静かに、確かに心に残る“最後の救い”