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リトセラス王国の外務尚書ギリェルモと、ヴァカムエルタ盟約の外交官マチルダ。彼らは、自国の生存を至上とし、強大な帝国に侵攻される隣国・大公国への支援を冷酷に拒否する「非交戦中立」という非情な外交を担っていた。 騎士としての名誉と、国民の共感に反する「最も狡猾で冷酷な道」を選んだ二人は、世間から弱腰と非難されながらも、水面下で国の命運を握る「共犯者」として強く依存し合っていた。 大公国を見殺しにした夜、マチルダはギリェルモの執務室を訪れる……。 激情の接吻は、数知れない人々の血の海の上に築かれた、英雄になれない者たちの、地獄行きの契約だった。