あらすじ
福岡随一のラグビー強豪校・極東学院高等学校。全国大会福岡県予選を目前にしたラグビー部は夏合宿で絶望的な試練に直面する。キャプテン3年の猛が、試合中の事故で頚椎損傷を負い、寝たきり生活を強いられたのだ。
「仲間が待ってるんです。早くグランドに戻りたいんです」
———絶望の中、病室で叫ぶ猛。しかし、医師から下されたのは、あまりに非情な宣告だった。
「花園に猛を連れて行く」
ラグビー部3年エースのアキトは、その言葉を胸に、仲間たちと共に再び前を向く。しかし、追い打ちをかけるように、極東学院では教師の体罰事件が報道される。これまでの理不尽な校則への怒りに触れた生徒たちの反学校運動はボイコットへ飛び火。さらに、極東学院の不祥事はとめどもなく発覚し、怒りの矛先は、ついに学校の象徴だったラグビー部へも向けられる。
友情と信念が試される極東学院ラグビー部。絶望的な逆境の中でも、アキトは仲間とともに夢を追う。極東学院2年の静香は、陰ながらラグビー部を見守る。アキトへの密かで不器用な想いを胸に———。そんな静香も、ボイコット吹き荒れた学校や、再起不能になったキャプテン猛をめぐる恐ろしい陰謀に翻弄される。
愛と怒り、希望と絶望、人としての在り方と狂気が交錯する青春群像劇。果たして彼らは、瓦解寸前の学校と悲劇的な宿命を背負って、猛と誓った「花園(フラワーガーデン)」へたどり着けるのか———。