あらすじ
「三十歳の女性には価値がない」
戦争のため、結婚せず十年待ち続けた婚約者に、そう言い渡された。
公爵令嬢ミーナは、かつて社交界で「白薔薇」と呼ばれた美女だった。婚約者が戦場にいる間も、負傷兵の支援、孤児院、補給管理——できることを全てやり続けた十二年間。
なのに帰国した彼が選んだのは、十八歳の若い令嬢だった。
「女性の価値は若さにある。それが常識だ」
社交界がそう囁く。ミーナ自身も、信じかけていた。
——でも、本当にそうなの?
若さではない。積み重ねた時間だけが咲かせる花がある——。
婚約破棄された三十歳の令嬢が、本物の自分の価値に気づいていく物語です。