あらすじ
外界の少女ノア=リントベルは、ある日、魔大陸メギド=ノクスへ漂着する。
そこは、外の世界で語られるような“魔族の巣窟”ではなかった。
魔族とは種族の名ではない。
世界から排除され、帰る場所を失い、それでも生きるために名乗られた共同名だった。
灰角の港ヴァル=クレイアでノアを拾ったのは、港の拾名屋リィゼ=ノルカ。
口は悪いが面倒見のよい彼女は、ノアに告げる。
「帰れるかは分からない。でも、帰りたいって言う権利はある」
無籍者の街。
黒晶鉱山。
閉門派。
魔王レギオン=エルドラド。
そして、帰るための道を閉ざす“無帰結門”。
帰る場所があるのか。
帰れないなら、ここで生きることは負けなのか。
これは、魔大陸に漂着した少女が、帰ることと残ること、そのどちらも誰かに奪わせないために歩き出す物語。
※ローゼン・サーガシリーズの一作ですが、本作単独で読めます。