あらすじ
千年もの間、小国を守り続けた最強術師――その正体を、誰も知らない。
彼女が実は、二十歳にも満たない少女シティであることを。
山と海に囲まれた小さな国家。
この国は常に怪物に脅かされていた。
雷の速度で山をもえぐる巨大な敵に、軍隊では敵わない。
対抗できるのはただ1人。この国最強の術士の女性だ。
白髪に黒のゴシックドレス。
現国王が生まれた時から老婆だった彼女は一体、いつからこの国を守っているのか。
「何じろじろ見てんだい?」
「早く金を寄越しな」
「こちとら守ってやってんだ、グダグタ言わないでもらえるかい?」
口は悪く、気難しく、誰にも従わない。
だが、その圧倒的な力で国を救ってきた。
人々は畏れと敬意を込めて、彼女をこう呼ぶ。
――“最強ババア”と。
◇ ◇ ◇
孤独と秘密を抱えた彼女を、レンズ越しに見つめ続ける青年がいた。
最強を演じる少女と、ただ「彼女」を撮りたい青年。
これは偶像を背負わされた少女の、ちょっと切なくて甘酸っぱいティータイムの物語。
※カクヨムにて、加筆修正版を連載中です※