あらすじ
その男の目は死んでいた。
彼は、死者と再会するレリックを探し求めていたのだ。
その果てには、何もない。
いや、何もないことは最初から分かっていたような気がするけど、それでも果てにたどり着きたかった。
「助けてほしい」
そう視線だけで注がれた願いを踏みにじって僕は最悪で最善の選択を取った。
大勢のために少数には「死ね」と言っただけだ。
今でもその選択は間違っていないと思う、最初から最高で最善な選択なんてなかったんだ。
言い訳はしたいけど、思いつかない。
忘れてくれ
みんなには悪いことをした。
また、僕は最悪で最善の選択をしようとしている。
過ちだとわかっているのに、気づいたときには取れる手がそれしかなくなっている。
ああ、時間でも戻せるのなら戻したい。
だけれど、盛者必衰とはよく言ったものだ。
この結末も、運命とやらに決められているとするならば――
僕はそれに従うよ。
***
黙りなさい。
その果てに何もないなら、何であたしはあんたに救われたの?
「助けてほしい」
視線だけで言ったそれをあんたは理解して助けてくれたじゃない。
口だけじゃない行動であんたはそれを示してくれた。
それに、いい訳なんてしたらあんたが犠牲を出してまで救った人たちに死ねって言っているものよ。
絶対、覚えとくわ。
本当に本当にやらかしやがったわね!
過ちだってわかってるなら選ばなきゃいいのに、責任感の強さが裏目になってるわよ。
時間……ね。
何が盛者必衰よ!
インテリぶっちゃって、こんな腐ったバットエンドなんてあたし達が受け入れるわけないじゃない。
この結末が運命なら――
あたし達が、ぶっ壊してあげる。
―――
こういう感じの物語