あらすじ
『45歳DTPデザイナーは36協定違反で異世界出向』 あらすじ
過酷な長時間労働——いわゆる36協定の限度を大きく超えた働き方の末、45歳のDTPデザイナーである主人公は命を落とす。しかし次に目を覚ましたのは、剣と魔法が存在する異世界だった。
その世界では、魔法は「魔導書」によって管理されていた。だが魔導書はすべて手作業で写本されており、文字のズレや図形の歪みが原因で、魔法の威力や安定性が大きく変わるという非効率な状態にあった。
主人公は一目で気づく。
魔法陣や文字配置は「レイアウト設計」そのものであり、整っていないことが性能低下の原因だと。
前世で培った組版・レイアウト技術を応用し、魔導書を“正しく設計”し直すことで、誰でも安定して魔法を使えるようにしていく主人公。その技術は「魔導設計」と呼ばれ、やがて王立図書院や魔導師ギルドから注目を集める。
しかし、魔法の再現性が高まることは、軍事力や権力構造の均衡を崩すことにもつながる。既得権益を守ろうとする勢力、古代魔法の秘匿を掲げる組織、そして主人公の技術を独占しようとする国家——様々な思惑が交錯し始める。
かつては“名前の残らない仕事”だったはずのレイアウトが、世界の仕組みそのものを書き換える力になる。
これは、過労で命を落とした一人のデザイナーが、
「魔導書を編集する者」として世界を再構築していく物語。