あらすじ
人はいつの時代も、“力”という魔力に使われる。「僕はそんな世界を――」
悠久の時を渡る最古の“少年”魔法師『宮上 一』。
戦う術を持たぬ稀代の天才魔法師『白川 結子』。
魔法が規格化され、再び戦火くすぶる現代。
二人が歩み出すその先に、待つのは――。
選ばれる未来は、『破滅』か『希望』か。
――二百年前から在る少年。百年の眠り経て今、目を醒ます――
――――SF×魔法ファンタジー、堂々開幕。
◆ ◆ ◆
西暦二二〇〇年。人類は滅亡の危機を迎える。
『化石エネルギー資源の枯渇』。
平等なる終焉の気配に、世界は塗り潰された。
世界各地で紛争が巻き起こり、人類は「奪うもの」と、「奪われるもの」へと二分された。
そんな狂乱の時が二年も続き、その果てに選ばれたのはやはり、文字通り明日の生存を懸けた醜き闘争であった。
西暦二二〇二年、第四次世界大戦、勃発。
南北アメリカ連合軍による中大陸連邦への侵攻。それを口火に争いの渦は、瞬く間に世界を呑み込んでいった……。
――開戦から十二年後、西暦二二一四年。
後に「魔法暦元年」と刻まれるこの年、戦火の末に人類は新たな力を手にした。
……それから二世紀。
魔力器官を埋め込み、携帯端末で魔法を利用することが当たり前となった現代。
人類は魔法を新たな資源、新たな武器に挿げ替え、形を変えた覇権争いに未だ耽る。
どれほど強大な魔法を手にしても、国家の飢えが満たされることはない。
世界は今、再び、矛を掲げようとしていた。
追い求めるは『魔法の原典』。それを守護せんとする者、奪わんとする者、人類はまたぞろ二分されようとしている。
※カクヨム様にて同時連載しています。