あらすじ
腐った食べ物は、神に見放されたもの。
寒冷の国ベルクレインでは、食べ物が悪くなることも、寝床が湿ることも、保存食が冬まで持たないことも、すべて神の加護が離れた結果だと信じられていた。
ラーデ村の少年アルノは、そんな村の常識に小さな違和感を覚え始める。
臭う肉。
黒くなる藁。
湿る棚。
冬まで持たない食料。
それは本当に、神罰なのか。
派手な魔法も、英雄の力もない。
アルノができるのは、干すこと、分けること、記録すること、湿気を逃がすこと。
去年より少しだけ食べ物を持たせる。
去年より少しだけ人が死ににくい冬にする。
これは、腐敗を神罰と恐れる寒村で、少年が保存と冬支度から暮らしを少しずつ変えていく生活改善ファンタジー。
※ストック多めで、基本的に毎日更新予定です。