あらすじ
お金が欲しいのでお仕事をください。
そんな文字の書いてある手作りの木のかんばんを首からさげている小さな子どものロボットの切株かみなりはたくさんの人たちが歩いている大きな街の道のはじっこできょろきょろとしていました。
とってもぼろぼろの姿のかみなり。
そんなかみなりにお仕事をくれる人はどこにもいませんでした。(おなかもすごくへっていましたけど、食べものをわけてくれる人もいませんでした)
それでもかみなりは朝からずっと日が落ちて世界が橙色の美しい夕焼けに染まるころになってもまだ、たくさんの人たちが歩いている大きな街の道のはじっこにたってきょろきょろとしていました。(みんなとっても忙しそうで、かみなりを見てくれる人もいませんでした)
それから日が落ちて、世界が真っ暗な夜になると、かみなりはあきらめてお家に帰ることにしました。
お家といっても、ご主人様と一緒に暮らしていたときのような、ちゃんと屋根と壁があって、あったかい食事やお風呂のある、とっても明るいお家ではありませんでした。(なんだかひとりぼっちになってしまった今、思い出してみると、ご主人様と一緒に暮らしていた毎日がまるで夢のように思えました)
そこは大きな街の大きな橋の下でした。そこをかみなりは(ないしょで)自分のお家にしていました。