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昭和十一年冬、民俗学徒・鷺原紫乃は、恩師・国東博士の失踪の謎を追い、雪深い東北の黒塚村へ向かう。 博士が最後に残した言葉は、「安達ヶ原の黒塚にて、人のかたちをした鬼に逢うかもしれぬ」というものだった。 村に伝わる鬼婆「阿夜」の伝説を追う紫乃は、博士がその女の墓を掘り返そうとしていた事実を知る。 鬼とは、罪を背負わされた女の記憶なのか? それとも、自らの過去に罪を抱える紫乃の心の闇が作り出した幻影なのか? 凍てつく雪の中で、彼女は鬼の「赦されぬ記憶」と対峙する。