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友の命を救うため、青年ヨハンは魔女の住む森を訪れた。 そこで出会ったのは、 永い時をひとり生き続ける魔女エナ。 その出会いは救いだったのか、 それとも――。 魔女と人間が紡ぐ、静かな年月の物語。
黒死病が娘を奪った日、木工職人ギデオンは深い絶望の底へ落ちた。 彼は毎晩、奇跡を願いながら祈り続けた。 そして――月が欠けた夜、天から光が降りそそぎ、 木は泣き、命を得た。 こうして生まれたのがピノネラ。 “借り物の魂”を宿し、愛も痛みも感じる木の少女。 しかし王国では、「獣の彫刻師」と呼ばれる闇の魔導師が子供たちをさらい、 人間の魂を残したまま、ロバへと変えて ダイヤ鉱山の奴隷として働かせていた。 ピノネラは、変えられた子供たちがまだ“人間として泣いている”ことを知る。 彼女は決意する。 ――彼らを救うため、自らの命を賭けて闇に立ち向かうことを。 その小さな木の少女の犠牲が、 やがて世界の運命を大きく変えていく。