あらすじ
18世紀初頭、カリブ海。「海賊の黄金時代」が、終わろうとしていた。
無敵の海軍と、冷酷な国家の論理が、自由な海を急速に塗り潰していく時代。
そんな黄昏の海に、一人の男が漕ぎ出した。
スティード・ボネット。裕福な地主であり、教養ある紳士。そして――海賊史上、最も場違いな「素人」。
退屈な家庭と妻の小言に耐えかねた彼は、家財を投げ打ち、自腹で船を買って海賊になったのだ。
彼を待ち受けていたのは、伝説の怪物たちだった。
恐怖の象徴、悪魔と恐れられた「黒髭」エドワード・ティーチ。
鉄の規律で最強の艦隊を率いる「海賊王」バーソロミュー・ロバーツ。
東洋の海を支配する女帝、鄭一嫂(チェン・ツーイ)。
そして、かつての英雄にして最悪の裏切り者、ヘンリー・モーガン。
これは、パジャマ姿の紳士が、荒くれ者たちに揉まれ、嘲笑され、やがて血塗られた「海賊の掟」の意味を知り、歴史を変える大反乱を巻き起こすまでの物語。
――自由には、血の規律が必要だ。
実在した海賊たちが総登場する、大海洋スペクタクルである!