あらすじ
侯爵令嬢エルヴィーラは、王城の公の場で王太子ロレンツから一方的に婚約を破棄される。
理由は「強すぎて癒やされない女だから」。
だがそれは、王太子が自分の不安や弱さを押し付け、支えさせてきた末の逃げだった。
怒りも言葉も隠さず叩きつけたエルヴィーラは、王都を去り、感情を誤魔化さない辺境伯ハインリヒと即縁談を結ぶ。
本音を全部ぶつけ合う関係は、確かな幸福を築いていく。
一方、癒やしを求めたはずの王太子は新しい恋人と衝突を繰り返し、過去の婚約者の名を口にするほど追い詰められていく。
戻れと言われても、もう振り返らない。
彼女が幸せであること、それ自体が最大のざまぁだった。