あらすじ
ある日、疲れに任せて開いた扉がなぜか屋上にたどり着く。
ことあるごとに屋上で過ごしては帰っていく。そのたびに少しずつ何かが変わっているような気がしてくる。デスクの上の書類が少し減り、同じ同僚のはずなのに険がとれ、後輩の様子が変わる。
ところどころ記憶が怪しいと思いながら、いやいやそうだったはずだとかぶりを振り、今日もどうにか仕事をこなす。そうして気がつくとやっぱりアメのセカイにやってくる。そのたびに彼女に声をかけられる。最初のうちは頷いて話を聞いてくれていた彼女がだんだんとあしらってくるようになって……
「ここに一人で来る人は多くないわ。どうしてかって? ここに来るのは理由があるの。聞きたい? だぁめ。このセカイのことは知らなくていいの。あなたはここで休んで、向こうに戻るといいわ。そこはあなたが帰るところだもの…………多分ね」
あなたの魂はあなたに帰るのよ。あなたのもとにね。ところで、あなたはーー