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二十年ぶりに会う旧友を待つため、私は山あいのバス停に降り立った。 街灯が一つだけ灯る、静寂に包まれた夜。 立ち込める霧の中から現れたのは、かつての私と同じ、誰かに認められたいと叫ぶ一人の若者だった。 「俺は間違ってない。なのになぜ、誰も見てくれないんだ」 若者が吐き出す焦燥の熱を、今の私はただ、夜の空気とともに静かに吸い込む。 これは、自分自身を追い詰めた刃を収め、ただ自分であることの充足を知った男の、再会までの短い記録。 「……久しぶりだな」 霧が晴れた先にある、答え合わせも説教もいらない、大人の再会の物語。
【悲報:エルフ女王を鑑定したら「石ころ」だったので、正直に言ったら即追放されました。】 勇者として転生されたはずが、手違いで森のど真ん中に遭難。ようやく辿り着いた玉座で待っていたプライド高そうなエルフ女王だった。 俺のスキルは、相手の長所や魅力が見えるらしいが、女王エルフをいくら鑑定しても結果はなし。石ころの判定結果を誠実に伝えたら、「不敬罪」で死の森へ放り出されてしまうのだった。 でも、そこは素朴で優しい魔族たちとの穏やかで楽しいスローライフだった。鑑定スキルで彼らを助け、絆を深めていくーーそんな最高の毎日。 ……しかし、追放したはずのエルフ女王が「私を認めなさい!!!」と度々ストーカーしてくるように。 「石ころ」と言われた屈辱を晴らすため、私に褒められようと善行を重ね、勝手に聖女化していく女王様。 認めさせるどころか、いつの間にか「求婚」のチャンスまで狙っているようですが……。 せっかくの魔族たちのとの団らんが台無しです。女王様、正直邪魔なんですけど!!