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十年前。戦と疫病で多くを失い、ただ「生き続ける」を選んだ元騎士ライネル。ある日、聖女セラが神月の湖で行方不明になる。彼女を探しに向かったライネルが見たのは、甘い夢で人の心を喰らう水妖馬《ケルピー》と、それに縋る聖女の姿だった。救えなかった夜を抱えた者同士が出会うとき、夢と現実、癒しと誘惑の境界が揺らぎ始める。 泣きながらでも歩いていくことは、生きている者にしかできない―― これは、痛みを抱えた二人が、同じ夜明けへ踏み出す物語。